【書籍レビュー】難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方を教えてください!

投資知識

バーナビー(@Burnaby_104)です。
今回の記事はお金に関する書籍のご紹介です。

紹介する書籍

今回ご紹介するのはこちらの本です。

概要

本書の概要は次の通りです。

  • 経済評論家がマンガと図解で「お金の増やし方」を解説
  • 社会人にとって身近な銀行、保険、不動産にまつわる注意点を解説
  • お金の増やし方で必要なことを一問一答形式で端的にレクチャー

良いところ

  • マンガなので読みやすい(絵柄も綺麗)
  • 銀行、保険、不動産と身近で大金が動くテーマに絞っている
  • 解説パートが「1ページで一問一答」形式で分かりやすい

マンガなので読みやすい(絵柄も綺麗)

本書は前半にマンガパート、後半に解説パートという構成になっています。
マンガパートでは具体的な事例を交えながら、テンポ良く読んでいけます。

あとは個人の好みかもしれませんが絵柄が綺麗で見やすいです。
過度な萌え系、お色気系にならず、ビジネス系のマンガとして読みやすい画風と思います。

銀行、保険、不動産と身近で大金が動くテーマに絞っている

本書では経済評論家の山崎元氏がこれらのテーマの問題点をズバッと指摘しています。

ここまで言い切れるのは山崎氏が東大卒業後に金融業界で12回の転職を経た方で、その経歴には信託銀行や生命保険株式会社もあるからだと思われます。

銀行(の投資信託)も保険も不動産も、社会人になったあたりから自然と身近なテーマになるかと思います。

「銀行で投資信託が出来る(買える)」「社会人になったら保険に入ろう」「家賃程度の負担でマイホームが買える」といった類の売り文句も聞き覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これらの売り文句は一見もっともらしく聞こえますが、知識が無いと結果的に(長期で見ると)必要以上のお金がかかってしまう要因にもなってしまいます。

特に不動産は1000万円単位の大きなお金が動きますので注意が必要です。

そういった身近なテーマに切り込んで、まずはそこを改善する(不要な出費は抑える)という分かりやすい方針なのでお金の勉強の導入には良いと思います。

解説パートが「1ページで一問一答」形式で分かりやすい

本書のマンガパートの後の解説パートでは「1ページで一問一答」形式で解説や(マンガ内で出てきた用語等の)補足があります。

解説は図を交えて1ページで簡潔に完結するので、読み返すときも何ページも行き来せずに読めます。解説ページを見てもっと知りたいとなったらご自身で都度調べてみる、という事も出来ます。

あまり詳しく書きすぎると「結局何をすればいいの?」となってしまいますので、お金の増やし方をこれから学ぶ人にとっては分かりやすい構成と感じました。

気になるところ

  • 不動産については見解が分かれる可能性あり
  • 保険や投資については最後は自分で判断が必要
  • ページ番号が分かりづらい
  • 主人公の終盤での発言

不動産については見解が分かれる可能性あり

本書ではマイホームの購入(作中では分譲マンション)対して主人公の真理まりが不動産屋さんに強く言い返すシーンがありますが、僕は若干の違和感をおぼえました。

あくまでも山崎氏の見解としてですが、団体信用生命保険(購入者に万一の事があれば支払い免除になる保険)に対する否定的な見解がありました。

団体信用生命保険について話す不動産屋さんに山崎氏は真理まりを通して「見損なうな」とまで言い切るシーンがありました。僕自身はそこまで強く否定する必要は無いのではと感じました。

確かに、マイホームを購入するとローンの支払いや固定資産税、分譲マンションであれば修繕積立金や管理費などの費用がかかるので出費が増える傾向になります。

そういう観点では”お金を増やす事を妨げる要素”という山崎氏の考えは充分に理解できます。

一方で、例えば結婚してローンの支払者である旦那さんあるいは奥さんに何かがあったとき、残された家族(子供がいれば子供も)が路頭に迷います。

そんな時、せめて住むところだけでも確保してあげられればかなり助かると考えるからです。また、マイホームを持つ事が子供の頃からの夢である、という人もいるかと思います。

このあたりは「持ち家派」か「賃貸派」かで意見が分かれるところかと思いますので強く言い切れるような決まった正解は無いんじゃないかな…と思いました。

しかしながら、マイホームの購入は数十年間に渡ってお金がかかるものですので、充分な検討が必要であるという事はよく伝わりました。

ちなみに、本書内で登場人物の一人がマイホーム購入に肯定的な考えを述べていますので、決してマイホームの購入自体を否定するものではないことは読み取れました。

保険や投資については最後は自分で判断が必要

本書では保険や投資対象について断言的に解説をしています。
これらに対しては鵜呑みにせず、ご自身で充分な検討のうえ判断しましょう


保険については”民間保険以外でも補償(負担免除)”もあるので不要なものがある、という場面もありますが、実践する前に充分に検討しましょう。

いざという時には自分の身は自分で守る必要があるからです。僕自身も医療保険の解約については慎重に検討をしています。

また、投資についてもNISAなどの制度を活用する事は同意しますが、具体的に何に投資するかは一度ご自身で調べる事をオススメします。(山崎氏の考えを否定するつもりはありません)

ちなみに、僕はつみたてNISAで別の銘柄を積立投資しています。僕が購入している銘柄は次の記事にまとめてあります。必要に応じてご参照ください。

一方で、貯蓄型保険に対する山崎氏の見解は非常に同意出来る内容でした。本書を読む前ですが、僕は貯蓄型保険に入っていたのですが検討のうえ解約しました。(機会があればこれも記事にしようかと思います)

ページ番号が分かりづらい

本書はマンガパートにページ番号がなく、ページ番号は解説パートにしかありません。

マンガ内で「P204参照」のように解説ページ番号の注釈がありますが「今自分が読んでいる部分のページ番号が分からない」ので感覚的に解説ページに飛びづらいです。

解説パートは水色で色分けされているのでそのエリアを順番に見ていけば良いのでしょうが、章によっては解説パートが数ページしか無くページの検索性はやや悪いと感じました。

主人公の終盤での発言

本書の終盤では主人公の真理の数年後が描かれ、入社式で新入社員に対する挨拶を述べるシーンがあります。ここで会社に対するネガティブな発言があり、僕は気になってしまいました。

”山崎氏の影響を受けて成長しハッキリした物言いになった”という意図と推定しますが、入社式という場の発言としては唐突過ぎて、会社に対して角が立つ発言だなと違和感をおぼえました。

まとめ

今回の記事で紹介しました書籍の概要は次の通りです。

  • 経済評論家がマンガと図解で「お金の増やし方」を解説
  • 社会人にとって身近な銀行、保険、不動産にまつわる注意点を解説
  • お金の増やし方で必要なことを一問一答形式で端的にレクチャー

本書はお金の増やし方を的を絞って解説していますし、増やし方そのものも低コスト、低リスク(他の増やし方と比較して)の定番をしっかり押さえていました。

事前知識が全くなく、これからお金について学ぶ方への導入に良いと感じました。

念のため申し添えると”本書に出てくる業界の担当者を疑え”という事ではなく、「相手の言葉を鵜呑みにせず、自分でも調べたり考えてみる」というきっかけ作りに活かしていただければと思います。

上記の商品リンク先でマンガパートの試し読みも出来ます
のでよろしければご覧いただければと思います。

今回の記事は以上です。
お役に立てれば幸いです。

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