バーナビー(@Burnaby_104)です。
今回の記事はつみたてNISAの積立先についての僕の経験と今後の方針をまとめました。
目次
つみたてNISAのメリット
僕はかれこれ2年以上つみたてNISAを続けていますが、つみたてNISAを続ける理由は次の4つのメリットがあるからです。
- 1銘柄だけでも分散投資出来る
- 定期・定額の積立でドルコスト平均法になる
- 購入した時から20年間、収益が非課税
- 信託報酬(運用手数料)が低コストのものが多い
1銘柄だけでも分散投資出来る
つみたてNISAは1銘柄でも特定の分野に分散投資されます。
分野というのは「日本株」「米国株」「全世界株」などです。
例えば「全世界株式」を対象にした銘柄であれば、日本を含んだ全世界の株式に分散投資・運用してもらう投資信託です。
自分で1企業ずつ投資するとその企業の経営が危なくなった時に大損する恐れがあります。
投資信託であれば専門家の方で分散して投資、運用してもらえるので仮にいずれかの銘柄の経営が危なくなっても他の銘柄でカバーするなど、リスク分散が期待出来ます。
定期・定額の積立でドルコスト平均法になる
つみたてNISAは文字通り積立形式で投資信託商品の買い付けを行います。
毎月、毎週、毎日などご自身に合ったペースで定額を積み立てていくことで取得単価を平均化させる「ドルコスト平均法」にする事が出来ます。
定額で買うので単価が高い時には少量の口数を買い、単価が安い時には多く買えるので、高値で大量に買ってしまってなかなか利益になりにくい「高値掴み」も起こりにくくなります。
また、投資信託の銘柄で「ノーロード」という買付手数料無料の銘柄であれば、たとえ毎日積立でも毎月積み立てでも買付手数料がかからないので利益が手数料に負ける「手数料負け」も起こりにくいです。
購入した時から20年間、収益が非課税
ここが最もオススメする理由です。
通常、投資信託の分配金(配当金)や売却による譲渡益には「20.315%」の税金がかかります。100万円の利益があっても、20万円以上税金で支払う事になります。
一方、つみたてNISAでは購入した時から20年間は分配金も譲渡益も非課税になります。100万円の利益があればまるまる利益になります。この差は見逃せないレベルです。
なお、20年間の非課税期間を終えると自動的に課税口座に移され、移された後に儲けた分(値上がって売却した時の売却益など)に対して課税されるようになります。
信託報酬(運用手数料)が低コストのものが多い
つみたてNISAは投資信託なので信託報酬(運用手数料)は発生しますが、低コストで運用できます。
手数料と言うと抵抗があるかもしれませんが、つみたてNISA銘柄になるためには金融庁の認定を受ける必要があり、高額な手数料のものはそもそも対象になりません。
SBI証券の場合は、最も安いつみたてNISA銘柄の手数料で年間0.0938%程度かかります。これはかなりの低コストです。(2022年4月時点)
例えば100万円分保有していればその運用・維持手数料で年間938円かかる計算です。
もっとも、100万円を利回り3%で運用出来れば年間3万円の収益になりますので、そのうちの1000円ほどのコストなら十分許容できるレベルだと考えられます。
一方、つみたてNISA対象外の銘柄ですと手数料が年間2%~3%の商品もあります。年間3%の手数料の場合、先ほど同様に100万円を運用してもらうと運用・維持手数料で3万円かかる計算です。
細かい点は次のようなつみたてNISAを解説した本をお読みいただければ良いかと思います。
なお、つみたてNISAを始めるには証券会社の証券口座をオススメします。銀行等の金融機関よりも手数料が安く、選べる銘柄も多くなるためです。
そもそも投資とは?
”そもそも投資とは?”、”投資って危ないんじゃない?”という疑問をお持ちの方は当サイトの最初の記事でさわりを述べていますのでよろしければそちらもご参照ください。
僕が保有している銘柄
僕が現在保有している銘柄は次の通りです。(2022年4月時点。金額は伏せますが不均一です)
ここに至るまで右往左往しており、これから始める方はこんなに保有しなくて良いと思います。
銘柄 | 信託報酬 |
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1102%程度 |
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.154%以内 |
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.1023%以内 |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.154%以内 |
右往左往の経緯
つみたてNISAを始めた頃、当時の僕はマネー雑誌を読んだりネットの評判を見ながら、深く分析をせずに感覚で次の事を考えました。
- 為替リスク考慮で日本株が良い
- リスク分散で外国株にも投資したい
- REITや債券にも投資したい
その結果、ニッセイTOPIX、ニッセイ外国株式、eMAXIS Slim バランス(8資産均等)を選んで積立を開始しました。
※僕自身の投資方針が変わっただけで、これらに投資する方の考えを否定するつもりはありません。
投資について実践、勉強するうちに「世界経済のうち米国株(米国企業)の成長性や株主還元等、世界規模で見ても強い」と知り、米国株に魅力を感じて気になり始めます。
まず、S&P500銘柄という米国の上位500銘柄を知り「米国すごい!500銘柄もあれば充分に分散が効いている!」と考えて積立銘柄を追加しました。(ニッセイ外国株式やeMAXIS Slimの方で先進国(米国)が含まれているのに、です)
さらにリスク分散を意識して「全世界株式」も気になって追加することに。
ところが、「全世界」と言いつつもその投資割合は50%以上が米国株で構成されてるので結局米国メインで投資している事になります。
一方で、後からですがSBI証券で「全米株式」を対象にした銘柄が登場します。S&P500ではなく米国全体に投資すればS&P500よりもリスク分散になると考えてS&P500から全米株式に積立をシフトしました。
そんなこんなで、積立金額の設定をいじっていくうちに「ニッセイ外国株式」「S&P500」「全米株式」「全世界株式」「eMAXIS Slim バランス」と複数銘柄を保有して米国に投資している事になりました。
自分でも右往左往してしまったな…と感じ、つみたてNISAの設定を見直す事にしました。
売却で整理するか否か
複数銘柄を保有してしまった僕ですが、よほどの事が無い限りは売却せず保有し続けます。
理由は1つ。売却した後はたとえ同じ年であっても非課税枠の再利用が出来ないからです。
例えば、ある年の半ばで20万円分を売却した場合、その年の非課税枠は40万円(年間非課税枠)-20万円(売却分)=20万円の非課税枠になります。
売却したからといって非課税枠が再利用出来るわけではありません。(つみたてNISAは毎年40万円までの非課税枠があります)
複数銘柄を保有する状態になってしまったのは不格好ですが非課税枠を失う方がもったいないと考えているため保有を続けます。
これからつみたてNISAを始める方へ
右往左往ありましたが、今の僕なら、まずは米国株中心のつみたて銘柄に絞ります。
これからつみたてNISAを始める方は、あくまでも僕の考え方ですが、次の3分野からご自身の投資方針に合う1つを選ぶ事をオススメします。
- 全世界株式
- 全米株式
- S&P500
必要に応じてこれらと別分野に投資するものを併せるのが良いのではと考えています。
全世界株式
リターンよりもリスク分散を優先するなら全世界株式です。
全世界株式には日本も含まれており、米国の割合が50%以上なので米国寄りではありますが「日本も気になる、世界の経済をリードする米国も気になる、他の国も気になる」という要望を満たしてくれます。
また、つみたてNISAの非課税期間終了時(20年後)に米国一強から情勢が変わった際にもある程度備えられる事が期待出来ます。
この点から、僕は改めて考えた結果、この「全世界株式」で積立を継続する事に決めました。
全米株式
自分は米国に期待する!それで充分だ!全世界よりもリターン(利益)を得たい!
そんな方には全米国株式です。S&P500から全米国に拡大する事で米国全体に投資するような形になります。ただし、米国経済が強く落ち込んだ際のリスクがあります。
S&P500
米国で、更にリターンを得たい!
そんな方にはS&P500です。米国の上位500銘柄が対象で、500銘柄の時点でも十分な分散効果が期待でき、投資の神様ことウォーレン・バフェット氏も勧めているという言葉もあるくらいです。
もちろん、米国経済全体が強く落ち込んだりS&P500銘柄の企業が軒並み悪化するなどした場合にはそのリスクをモロに受ける事になります。
まとめ
今回はつみたてNISAの銘柄について記事にしました。
これからつみたてNISAを始めたり銘柄を悩んでいる方に、僕の経験がご参考になればと思います。あくまでも僕の考え方ですが、次のいずれかのうちご自身の方針に合った銘柄に投資する事をオススメします。
- 全世界株式
- 全米株式
- S&P500
必要に応じて上記と別分野に投資するものを併せるのが良いのではと考えています。
ちなみに、僕は改めて考えた結果「全世界株式」で積立を継続する事に決めました。
今回の記事は以上です。
ご参考になれば幸いです。
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